2015年10月4日日曜日

『俳優のためのアレクサンダーテクニック』のコンセプト



あなたが努力して身につけた演技スキルは「本番・現場・オーディション」で存分に発揮されていますか?




あなたが、もし

俳優さん、もしくは俳優志望の方なら

演技術を磨くための何らかの訓練をされていることでしょう。



俳優道場や演技スタジオに定期的に通われたり

演出家や映画監督の開催するワークショップに通われたり

なかには、演技レッスンと並行して

歌やダンスや殺陣を習っている方もいらっしゃるかもしれません。



よいパフォーマンスのために「スキル」は必須要素です。



「演技」というパフォーマンスにおいても

当然「演技スキル」は欠かすことができません。

これらの「演技スキルを向上させるための訓練」は

俳優である限り、どんな形であれ、生涯続けていきたいものです。



しかし

意外と多くの俳優さんから

「レッスンで学んだ演技スキルが、実際の稽古や現場で活かしきれない」

「スタジオや稽古場で出来たことが、本番になると様々な理由で出来なくなってしまう」

「自分の師事する指導者から学んだスキルと、現場で指示され要求されることとのギャップに苦しんでいる」

という言葉をしばしば耳にします。



なかには

「どんな優れた先生に演技をならっても、そもそも不器用で、身体が硬くて、声も枯れやすいので、いつまでも上手になっていかない」

「そもそも演技をやるまえに、スタッフや共演者とのコミニュケーションが上手く取れずに、本来の実力を発揮できない」

「学んだ演技スキルがうまく実現できているはずなのに、自分より経験の浅い人が高い評価を受けている」

と嘆かれる方も・・・



これでは

せっかく努力をして「演技スキル」を磨いたのに

せっかく時間とお金をかけて大好きな「演技のテクニック」を学んだのに

もったいないですよね。



もしかしたら

「もともと、自分には演じる才能がないのかもしれない」

「わたしは役者には向いてないのだろうか・・・」

このように考えてしまっている方もいらっしゃるかもしれません。



「結局、努力が足りないのか?」

「また、違う先生・養成所を探すべきか?」

「演技なんか学ぶより大手の事務所に入ることを考えるべきか?」

建設的でない考えまでもが頭をよぎります。



しかし

そんなことはないはずです!



「演技」は誰にでもできて、誰にでも楽しめる芸術表現の一つです。

多少のジャンルの違いはあっても

しかるべき手順を踏めば確実に向上する

これが「演技スキル」であるはずです。



大手の事務所に所属しなくても

フリーでも

しっかり自分の誠実な表現を持って

素晴らしいアーティストとして

人生を送られていらっしゃる俳優さんは大勢いらっしゃいます。



もちろん

教える技術も情熱もない、いい加減な指導しかしない演技教師に習ったり

あなたがそもそも、演じることがさほど好きでなかったりしたのなら

それは、いつまでも向上することはないでしょう。

あなたと共演したい、

あなたに出演してもらいたいという人も

それでは確かに現れないでしょう。



しかし

あなたが演じること・・・「演技」を大切に思っていて

あなたが信頼する指導者のもと

努力を重ね

有意義な演技レッスンを積んでいったなら

一歩一歩、ベビーステップではあったとしても

着実に演技スキルを向上させることは出来るはずです。



そして

そうだとしたら

それを「本番」で

そのスキルを存分に実践したい

表現したい、と思われるのは当然のことでしょう。

それによってお客様に楽しんでもらいたい

と思われるのは当然のことでしょう。



しかし、それがなかなか実現しない・・・



というお声が少なくない。




実は「演技パフォーマンス」に必要なのは「演技スキル」だけではないのです。



大抵の方が

「よい演技」のためには「演技術」「演技スキル」があれば好いのだ

と思われます。



もちろん、それは必須です!



しかし、

「よい演技」「よいパフォーマンス」のためには

実は、このほかに

少なくとも3つの「不可欠な要素」

・・・「必須エレメント」があるのです。



つまり

「よい演技、よいパフォーマンス」のためには

「演技スキル」だけでは不十分なのです!



そして

「演技パフォーマンスを構成する4つのエレメント」

・・・これらをバランスよく高めていくことで

俳優としての全体的なパフォーマンスの向上が見られるのです。



元俳優で

アレクサンダーテクニーク教師の倉持一裕が提供する

俳優・パフォーマー専門のレッスン

『俳優のためのアレクサンダーテクニック』(現在は『役者さんのためのVoiceコーチング』と改名)は



この「演技パフォーマンスを構成する4つのエレメント」を基に

受講される俳優さんのパフォーマンスを全般的に鑑みながら

レッスンしていく大変ユニークなクラスです。



その一つ一つのエレメントの詳しい内容と磨き方は

実際のレッスンで実践的に提供させていただきますが



特にそのなかでも

「コーディネーション」と呼んでいる

俳優の全身全霊が

バランス良く協調しながら演技をすることができる

「全体性と協調性」のエレメントは



実は「スキル」よりも先に

そして「スキル」を効率的に身につけていくためにも

最初に、絶対に欠かすことができない大変重要な要素なのです。



これを、当クラスでは

世界中の俳優たちから好評を得ている

<F.M.アレクサンダーテクニック>という

心身奏法を使いながら提供されます。



これまで受講されて来た俳優さんたちからは


「これまでのように声を枯らすことがほとんどなくなった」


「いただく役の幅が広がった」


「努力しても上手くならなかった理由がわかった」


「演出家や演技教師の言葉を自分の言葉に翻訳することができ

 結果的に望まれる演技をクリエイトできるようになってきた」


「不思議と人気者になってきてる」


「スタッフや共演者とのコミニュケーションが自然に取れるようになった」


「ものすごく視界が広がって、現場でも周りが見えるようになってきた」


「辛いと思っていた演技が、楽しくなってきた」


というように

演技スキルの視点だけでは得られ難い

しかし俳優の活動において欠かすことができない様々な事柄について

たくさんの喜びの声をいただいています。



実際、講師の倉持も

俳優時代、アレクサンダーテクニックを学び始めてから

演技術の進歩はさほど変わらないのに

それまで舞台ばかりだったのが、急激に映像のお仕事が増えたり



長い待ち時間も機嫌よくいられ

建設的な考え方を持って自分をコントロールでき

実力以上ではないにしろ

持っている最低限の力を、安定的に発揮できたりするようになった

・・・という経験があります。



アレクサンダーテクニックを初めて使って臨んだオーディションで

大きなCFのお仕事をいただいたこともありました。



この「コーディネーション」の他に

倉持一裕が提供する

俳優・パフォーマー専門のレッスン

『俳優のためのアレクサンダーテクニック』では



俳優が

自分と、他者(相手役、スタッフ、観客)と、取り巻く環境(世界)と

どのように交流するかという

「コミニュケーション」のエレメント



俳優が

情熱を絶やさず、様々な困難を乗り越え

建設的に演技に専心するための

「モチベーション」のエレメント

も加え



講師の倉持がこれまで学んできた

古今東西のテクニックや理論

自ら探究して来たオリジナルメソッドを

俳優のパフォーマンスに活用しやすい言葉づかいと方法で

提供しております。



「足りないものを付け足す」のではなく「潜在するポテンシャルをまもる」という考え方



ここまでお読みになったかたのなかには

「じゃあ、演技スキルのレッスンは『俳優のためのアレクサンダーテクニック』はないの?」

とお考えになったかたもいらっしゃるかもしれません。



答えとしては

そのとおりです!

演技“スキル”のレッスンはほとんど提供いたしません。



まったく提供しないわけではありませんが

当レッスンは

演技スキルの向上は目指しますが

これを直接的に磨くこと・・・基本ワークをしたり、シーン稽古等をしたりはいたしません。



かわりに

先ほども簡単にご説明したとおり

スキルアップを間接的に助け、演技パフォーマンス全体をサポートする

主に3つの要素を学習します。



たしかに、すべてが一遍にバランスよく学べたらこれは好都合でしょう。



しかし、演技スキルに関しては実はかなり幅広いジャンルがあります。

昨今は俳優に要求される演技も様々で

ただ、「リアルに演じていれば好い」という訳にはいかないのも現状です。



リアリズム演技、古典演技、ミュージカル、コント、朗読、吹き替え

はたまた、歌唱、洋舞、日舞、アクション、パントマイム、楽器演奏etc.

「俳優」として磨きたいスキルはいくらでもあります。



倉持がいくつか指導できる「スキル」も無くはないですが

正直、すべてを指導する「スキル」はありません。



これはぜひとも

俳優であるあなたが今本当に磨きたい「演技スキル」を

その専門の先生方に学んでいただきたいのです。

そして、そのレッスンでなかなか改善されないものを

倉持のレッスンに持ち込んでいただきたいのです。



なぜなら

演技パフォーマンスを構成する他の3つのエレメントに関しては

いかなる「演技スキル」にも共通して活用できるからです。



あなたが磨きたいスキル

あなたが要求されているジャンルの演技

これがどんなものであっても

それが「パフォーマンス」であるならば

「スキル」を学ぶ過程で、

「スキル」を実践する過程で、

「コーディネーション」

「コミニュケーション」

「モチベーション」

の要素たちは不可欠でなのす。



・俳優道場や演技スタジオで演技スキルを学びながら

・ワークショップでの経験を参考に独学で演技スキルを磨きながら

・ある程度身につけたスキルを基に現場で様々な実験と探求を重ねながら

『俳優のためのアレクサンダーテクニック』(『役者さんのためのVoiceコーチング』)で

あなたの望むパフォーマンスを実現させる

残る3つのエレメントを学んでください。



実はこの3つのエレメントは

スキルと異なり

0から積み上げていくという質のものではありません。



あるものは生まれながらに

あるものはどこか潜在的に

持ち合わせているものなのです。



だから、これをわざわざ考えて磨くということを

人はなかなかしようとしません。



気づいてはいても

「生まれつき」とか

「センスの問題」とか

「経験を積めば」とか

あいまいな言葉でごまかします。



または、「足りないなら鍛えよう!」と

望みとは逆効果の的外れな努力を始め

より一層パフォーマンスを落としてしまいます。



残念ながら

スキルを指導してくれる先生はたくさんいても

これらのエレメントを意識的に専門的に

わかりやすい言葉を使いながら指導する先生は

現状においては、まだ稀少です。

しかし

これらは不可欠でありながらも

私たちが自ら意識的にこれらを見つめ

意識的にキープUP

またはUPデートすることをしないと

本人が気づかないうちに

どんどん失っていってしまうものなのです。



4つのエレメントは

すべてが支え合い、影響し合ってパフォーマンスを構成します。

ぜひとも

あなたスタイルの平素の演技訓練とともに

『俳優のためのアレクサンダーテクニック』のレッスンを

ご活用いただくことをお奨めします。



「上手いね」と言われる俳優さんでなく、「あの人、好き」と言われる俳優さんに



講師の倉持は

若い頃、よい演技をしたいという情熱はありながらも

自分のからだをバランス良く使いこなすことができず

無闇に力んだり、

声を潰したり、

頻繁に怪我をしたりしていました。

筋トレやストレッチは欠かさなかったにも関わらず

それが本番の演技には上手に活かすことができなかったのです。



また、

ある程度経験を積んで

演技スキルを身につけてからも

うまくスタッフや共演者とコミニュケーションがとれずに

思うようなパフォーマンスができなかったり



時には

「上手だね・・・」とは言われても、そこまでで

そこから先の

私しか持たない絶対的な魅力・・・は表現できず

真の、演技する喜びを、自分自身で経験することも

当然、自分の演技を持って、お客様に喜んでもらうこともできなかった

・・・という苦い思い出があります。



こんな思いから

演じることが大好きで

演じることを大切にしていて

演じることに真摯に向き合っている

俳優さんや、俳優を目指す方々に



ぜひ

その情熱を絶やすことなく

その心身を傷つけることなく

存分に演技表現を楽しんでいただきたい!



生まれながらにして持つ

望みと魅力と能力を欠かすことなく

努力で磨いたスキルとともに表現していただきたい!



俳優さんが演じることで

俳優さんの人生全体が好転し

幸せな俳優人生を送っていただきたい。



このような想いを持って

微力ながら、その一助となれば幸いと

『俳優のためのアレクサンダーテクニック』を開催しています。



もし、

何かしら少しでも

共感いただけるものがございましたら

ぜひ、一度

小クラスをご受講ください。


月二回

池袋東口の俳優道場の専用スタジオをお借りして

クラスは開催されています。



詳しい情報は

小ブログ

『俳優のためのアレクサンダーテクニック』

http://alexandertechforactors.blogspot.jp/

をご覧ください。



ご予約・お問い合わせは

salondecoordination@gmail.com

まで。



レッスンでお会いできるのを楽しみにしています。



最後までお読みいただき

ありがとうございました。




潜在魅力ディレクター
アレクサンダーテクニーク教師
演技講師

倉持一裕(くらもちかずひろ)

0 件のコメント:

コメントを投稿