俳アレ、倉持です。
2016年、今年もよろしくお願いします。
私は正月休み
五歳のせがれの熱望により
人生初のスノボーをやりにいきました。
彼は30分もすれば勝手にジャンプまで始めます。
私は死ぬほどお尻を強打しながら(頭も打ちました!)
なんとかかんとかファミリーコースを降りてくることができるようにはなりましたが
アレクサンダーテクニックをやっていなかったら
今頃は病院か・・・天国だったかもしれません(苦笑)
でも、骨盤底筋群が激痛と同時に目覚め始めたようで
埼玉の自宅に帰ってみたら
また姿勢のバランスと声の響きが変わってました。(^^)
さて、
みなさんはどんなお正月休みでしたか?
今年はどんな目標を立てましたか?
役者さん(アクター)は、
役の人物の目的を台本から読み取り
行動(アクション)するのが仕事ですから
目的・目標設定に関しては意識もスキルも
普通の人よりは高いと思います。
でも、これ・・・
やり方によっては
どんどん望みから遠ざかる恐れもありますので
どうかご注意ください。
今年最初のコラムはそんな内容です。
お年玉ほどの価値は・・・
どうでしょう・・・
・・・ある人にはあるかもしれません。(^_-)
ご興味ございましたらお読みください。
+++ +++ +++
俳アレコラム・・・ 「~したい」「~なりたい」は危険!?
目標
目的
夢
・・・いろんな言い方はありますが
新年のはじまりでなくても
私たちはいつもなんらかの「望み」を持っています。
「望み」は私たちを行動に駆り立て
成長させ、人生をより豊かに生きるために
不可欠といっても過言ではありません。
役者さんなら・・・
「今年は本編の映画に3本出たい」
「役者での収入を去年より100万円増やしたい」
「劇団の本公演で主役を勝ち取りたい」
例えば、こんな感じでしょうか。
・・・どれも達成したら嬉しいですよね。
+ + +
目標設定は
・・・否定文でしてはいけない・・・
ということは
みなさんはご存知でしたか?
「今年は声を潰さないようにしたい」
「もう台詞を間違えないようにしたい」
「こんな事務所にはもういたくない」
わたしのレッスンでも
これまで何度もお伝えしていますが
からだ(潜在意識)は否定文を理解できませんから
「声を潰さないように!」
と何度唱えても
人は「声を潰す」方へ向かっていってしまいます。
演技の訓練をしている方のなかには
役作りの<役の目的>設定をするときの
要注意ポイントでもありますから
ご存知の方も少なくないかもしれません。
「望まないこと」を何度望んでも仕方ない
・・・どころか、そっちへどんどん向かっていきますから
「望むこと」を望んでください。
・・・というわけです。
+ + +
そこで
それなら・・・肯定文で・・・
となるわけですが
「今年こそ役者で食えるようになりたい」
「今年こそエキストラ役者から脱却したい」
・・・役者さんでなかったとしても
「今年こそ彼女が欲しい」
「今年こそ10kgのダイエットを成功させたい」
と、このように
誰もが望みを肯定文で唱えるわけです。
これで、上手くいく人はもちろんいます。
具体的で的を射ていたなら
プランを立て、着実に行動して
望みを実現できる人はいるわけです。
でも、
できない人もいます・・・。
+ + +
その理由は、シンプルです。
「根性がない!」
「努力が足りない!」
・・・わけではありません(笑)
わたしの考えるところによれば・・・
「~したい」「~なりたい」と望むということは
「まだ~していない」
「まだ~になっていない」
という<事実>が前提にあります。
だから、
私たちは「~したい」「~なりたい」と望むわけですが
この
「~したい」「~なりたい」と望むことによって
逆に・・・
そして同時に・・・
「ジブンは、まだ~していない」
「ジブンは、まだ~になっていない」
ということをどんどんジブンに摺り込んでしまっているのではないかと思うのです。
だから
「~したい」「~なりたい」と望むことによって
逆に「なんでオレはいつまでたっても~できないんだ!」
余計に「なんでワタシはいつまでも~になれないのよ!」
となって
望めば望むほど・・・ジブンを攻める・・・望みから遠ざかる・・・
という恐ろしい現象が起こってしまうのです。
じゃぁ・・・
私たちはどうすればいいのでしょうか?
よく書かれた戯曲は大抵の場合
望みがなかなか叶えられないように書かれていますから
役として苦悩したり一喜一憂したりするのは
役者さんとしては美味しいことではあるのですが・・・
・・・実人生ではやっぱり望みを実現させていきたいですよね。(^^)
+ + +
一時期、アファーメーションというのが流行りました。
望みを「もう達成されたもの」
「実現していること」として自分に宣言・・・言い聞かせていくというテクニックです。
「わたしはもう役者で生計を立てています!」
「わたしはもうすでに有名人です!」
「みんなわたしのファンです!」
「わたしはいつも最高のプロポーションを維持しているのでモテモテです!」
これを毎日毎日、毎朝毎朝
鏡に向かって言い続けるのです!
・・・誰か笑っている人いませんか?(^^)
実は・・・
これは結構いけるんですよ。
(・・・いける人には。。。(・_・))
ましてや
役者さんっていうのは「信じることのプロ」ですからね。
ありえない設定のドラマを
本気で生きていけなければ役者さんじゃありません。
「今日からスターだと思って毎日稽古場に行くぞ!」と決心して
実際にそう振る舞うのは
さほど難しいことではないはずです。
+ + +
これを使ったオーディション必勝法がかの有名な
「すでに合格している人(キャスト)としてオーディションに臨む」
・・・というやつです。
そうやって引き寄せる・・・ってことなんでしょう。
わからないでもありません。
で、確かにこれは使いかたで大変有効にはたらきます。
わたしもうまくいったことが何度かありました。
しかし
ことによっては
「もう達成されたもの」「実現していること」
として・・・と言われても
全然リアリティがない・・・って時もみなさんにはありませんか?
わたしは
アファメーション的なアプローチでの
成功体験も少なくはないのですが
やってて苦しくなってくることも
実は少なくありませんでした。
+ + +
で
その、なかなか信じることが難しい
すなわち、実現に向かってなかなか進んでいけない
変化が起こりづらい「望み」に対して
どのように取り組んでいったら、それが「うごき出す」のか・・・
このへんに関しての新しいアイデアを
『役者さんのためのVoiceコーチング』では
昨年の秋口辺りから、レッスンに取り入れ始めています。
もちろんアレクサンダーテクニックを使っても
これに働きかけることができます。
昨年末から折に触れご紹介している
一つ非常にシンプルな新しいテクニックが結構面白くて効果的なので
今年はこれをベースにいろいろ展開していきたいと思っています。
そして、それでもなかなか難しい場合は
丁寧に時間を取って3つのステップを踏んでいくことで
(これは未公開ですが今年ニーズがあればやります)
根深い壁をぶち破っていきます。
今年こそ、
みんなで
各々の『ラスボス』をやっつけていこう!
というわけです(^^)
+ + +
新年最初の俳アレコラム
お読みいただきありがとうございました。
まとめますね
1)「望み」は私たちの人生をより豊かに生きるために不可欠です。
2)「望まないこと」を望むと、その望まないほうへ人は向かいます。
3)「望み」は肯定文で望みましょう。
4)「~したい」「~なりたい」は「まだ~していない」「まだ~なっていない」をも摺り込む恐れがあります。
5)「~したい」ではなく「すでになっている」者として行動するのは有効です。
6)「すでになっている」って信じるのが困難な場合には倉持にご相談ください。(^_-)
+ + +
今回のコラムは
みなさんにとって価値あるものでしたでしょうか。
少しでもお役に立てていたら嬉しいです。
今年、みなさんが
望みを一つずつ着実に実現されていくことができますように
もし、その過程でお手伝いが必要な時はいつでもご相談ください。
池袋のアトリエでお待ちしております。
また、お会いしましょう!
それまでお元気で
倉持一裕
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