若い俳優さんがたがたくさんの講師や先輩に
「演技って何ですか?」と問うのは良いことだと思います。
わたしは今もこれを先輩にも後輩にも、生徒さんにも自分にも問います。
直接問えない人は、その演技を見ながら
この人は演技をどう思っているんだろう?と考えます。
たくさんの答えをえて、それを学びながら「わたしの演技」は自然と変化をしていきます。
わたしにとって、とても楽しい学習です。
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でも、時折混乱してるかたも見かけます。
レッスンやプライベートで相談を受けることもあります。
たくさんの「演技とは~」を得て
そのなかで自分はどうすればいいのかわからなくなってしまうようです。
たとえば、
それが何かを知らない場合
たくさんの人から「それが何か?」の答えを聞いたまま受け取れば
混乱するのは自然なことです。
人は自分の観念から話をします。
それについての観念を持たずにそれについての話はできません。
だから、もし混乱をしてしまっている方は
誰かの演技に関する話を聞いたらすぐに「そうか、演技は~なのか」ではなく
「そうか、この人は演技を~だと思っているんだな」
と言い換えて受け取るようにしてみてはいかがでしょうか。
できたら質問の時点から「演技って何ですか?」という問いかけではなく
「あなたは演技をどういうものだと思っていらっしゃいますか?」とか
「あなたにとって演技とは何ですか?」と質問をするようにしてみてください。
そして、そのうえで
すなわち、いろいろな情報を参考にしたうえで・・・
あくまで「わたしは(今のわたしは)演技を~だと思っている」
と、整理するようにしてみてください。
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この世界にはパワフルなかたがたくさんいらっしゃいます。
たとえば
有名なスターさんとか
権威あるディレクターとか
カリスマ演技教師とか
その方々の「演技とは何ぞや」はそれはそれは、きっときっと、素晴らしいものですが
やはりそれはその方個人の観念なのです。
とくに素直で真面目なかたは演技に関して
そういう方々と同じ観念を「自分も同じように持たなくてなはならない・・・」
と思ってしまうことがままあるようです。
そんなことはありません。
絶対にありません。
だとしたら、そのパワフルな人の数だけ観念を持たなくてなはならなくなります。
そしてその結果、その真面目で素直なかたは引き裂かれてしまうことでしょう。
いくつにも、いくつにも・・・
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人それぞれに演技に関しての観念があります。
そして、あなたも
・・・たとえどんなに初心者であっても・・・
演技に関しての自分の観念を持つことができます。
それを自由に選ぶことができるのです。
「あなたは演技をどういうものだと思ってますか?」
それを明確に持つことができれば
あなたの観念に似通っていてあなたが共感できる観念を持っている人々に
あなたは自然に引き寄せられることでしょう。
または、そういう方々をあなたが自然に引寄せることでしょう。
そして、あなたは楽しい俳優人生を送られることでしょう。
もし万が一、楽しくない俳優人生を送られているとしたら
その時は、あなたの観念を書き換える必要があるかもしれません。
でも、それはさして難しいことではありません。
あなたが楽しくなる観念にすれば良いだけです…。
そして、あなたが楽しくなる人が集まってきます。
周囲に起きることに多少のタイムラグはありますが、
あなたの観念が変わった瞬間からあなたの俳優人生は全面的に変わっていくはずです。
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習慣的な反応をやめて意識的に自らの動きを選択していく。
自分の望む方向に自分を上手に動かしていく。
観念も動きと同じです。
動きの質は、観念に依ります。
わたしがアレクサンダーテクニックから学んだ要素を
俳優に起こりやすい事象に照らし合わせながらわたしなりに考えてみました。
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今一度
動きは観念次第です。
あなたの演技も、あなたの俳優人生も、あなたの観念次第です。
※「観念」ということばがピンとこなければ
「考え」とか「概念」とかに言い換えてみてください。
わたしは同じ意味で使っています。
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