2012年12月20日木曜日

<体操>してますか?その3(簡単オススメ体操)

体操のお話として最後にひとつ

ロールダウン、ロールアップ...っていうのをご存知でしょうか?
一般的にそう云われることが多いうごきで・・・

まず、
両足立ちをし
頭から頸椎、胸椎、腰椎、骨盤と順々に
前方にゆっくりと重力に任せて垂らしていき
最終的に股関節に骨盤までの上半身をぶら下げる
ここまでがロールダウン。

人によっては膝を伸ばしたままでは
股関節から上半身をぶら下げることが難しい場合もあります。
その場合は腹部(おなか)と腿(もも)が触れ合うくらいまで
膝を屈曲させてあげると頭の重さで自然に背中が伸びて気持ちいいです。

ちなみに、僕はここから
両膝も完全に折りたたみその脚の間に上半身を収めて
脱力したスクワッティングの体勢まで持っていきます。
上半身を脚の間にというところがミソです。
股を上半身の重みでゆったりと無理なく解放することができます。

その全く逆のうごきを、の重さを重力に預けたままして
最後に脊椎の上に頭をゆっくりとバランスよく乗せて終わり。
以上がロールアップ。

このうごき、洋舞などをやっている人は必ず経験があると思いますが
これをアレクサンダーの先生と共にやると本当にすごいです。
人によってはコンピューター総書き換えくらいな驚きもあるでしょう。
いつもやっている人でも文句なしに出来る人はなかなかいないかもしれません。

わたしのアレクサンダー仲間でダンスの先生がいるんですが
グループレッスンでは、いつもこのうごきを
アレクサンダーの先生と探究しています。
今のわたしの眼では観察しきれないくらい繊細な探究ですが
やるたびに、新しい学びがあるそうです。

まあ普通の人は、だいたいが、冒頭の「頭から」ということができないのです。
本人が「頭」と思っているところが、実は「頭と上部頸椎」で一緒くたになっていたり
下手すると「下部頸椎」、つまり「首(くび)」からうごきが始まっていたりします。

でも、これが上手にできると
本当に脊柱起立筋群のストレッチが効率的に出来て、非常に爽快です。
これだけで背が伸びる人もいます。

・・・これに喰いつく人も少なくないかもしれませんね(笑)

そして、脊柱起立筋群が十分に機能しはじめると
呼吸のうごき、手脚のうごき、顎のうごきなどが自ずと改善されていきます。


・・・俳優にとってはもってこいですね。

あまりアレクサンダーテクニックの関連書籍には
このうごきを丁寧に解説したものは見当たらないのですが
(RADAの本には出てましたね)
わたしがもし、「敢えてひとつ!」と言われれば
俳優にはこのうごきをオススメします。

ただロールダウン、ロールアップという名称自体が的を射ているかわからないので
何かしら好い呼び名もあるといいかもしれません。
もちろん、各々が自分に適した好きな名前を付けていいと思います。

衣装やヘアスタイルにも寄りますが
ある程度自由に動ける身なりの場合は出番直前にこれをやるのもいいでしょう。

かつらやドレスだって場合は「ランジ」や「モンキー」がわたしはおすすめです。
これらはアレクサンダーテクニック関連書籍に必ずと言っていいほどあります。
ただし、かたちをだけをただやるのではなく、
意図を明確にするために、ぜひレッスンとともにご理解を。

++  ++  ++  ++

みなさんの<体操>メニューの冒頭にも
ぜひこの「椎骨間スペース回復体操」(今即興で考えてみましたw)
よかったら、ぜひ取り入れてみてください。

わたしも好きですし、オススメした人にも割と好評なので
今回はこのうごきをご紹介させていただきました。

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