突然ですが・・・
もし
「アレクサンダーテクニックの原理のなかに
俳優の<楽器>…すなわち心とからだ…の性能レベルを決定づけてしまう
重要なポイントがあるんですよ」
と言われたら、どう思われますか?
もし
「俳優の<楽器>の反応を
すなわち声や表情や姿や感情など俳優の演技の全てを
調和のとれた一つのものとして表出させてくれる
重要なポイントがアレクサンダーテクニックにはあります」
そんな話を聞いたらどのように思われるでしょうか?
もし、自分の<その重要なポイント>がうまく働いてないとしたら
それ以前に、それが本当ならそれを知らない自分は
…ありえなくないですか?
++ ++ ++ ++
そうなんです。
俳優の楽器の性能も、その演技の質をも決定づけてしまう
たいへんに重要なポイントを
アレクサンダーテクニックでは学ぶことができるのです。
それが
頭と脊椎の自由な関係性です。
(・・・あえてサラッとお伝えします。でも、いっちばん大切なところです)
頭がぁ~(脊椎のうえで~)自由にぃ~うごくことがぁぁできるぅ~
(笑顔でうたうように言うと自分はうまくいきますw)
これがアレクサンダー業界用語で言うところの
<プライマリーコントロール>
・・・ブログの右端
三番目に書いてある七つの原理のうちのひとつです。
日本語に訳すと「初原的協調作用」っていいます。
(・・・全然訳せた感じじゃないですね)
わたしの個人的な解釈で
俳優のみなさんに少しでも分りやすくご説明するなら
「あなたの持つ可能性・能力をひとつ残らず拾いあげ
それらをバランスよく調え
かつ、ひとまとめにして機能させて...表出させてくれる
あなたが実は生まれながらにして持っているはたらき」
こんなのはどうでしょう。
・・・やっぱり長くてまどろっこしいっすか?
++ ++ ++ ++
頭って、結構重いんです。
五kg前後ってよく言われます。
お米の袋、スーパーに多くあるサイズです。
わたしなんかは顔もお鉢もかなりデカイですから
床山さん泣かせで、鬘がいっぺんで入ったことはないですから
…五kgどころでないかもしれません。
でも、お米の五kgって言ったらかなりありますよね。
これを首の骨(脊椎)の上に乗せてるわけです。
で、寝てりゃ頭は床に枕に預けられますが
人は活動するには二本足で立って、そして歩いてますから
だから、頭の重さを上手に脊椎の上でバランス取らないと
首を固めて重たい頭を支えはじめたり
他のからだの各部分に負担が来たりするわけです。
肩こりや腰痛などはその症例としてわかりやすいものでしょう。
++ ++ ++ ++
アレクサンダーテクニックは治療行為ではありませんが
レッスンを受けて、からだの使い方が改善されるとこれらの痛みが減少し
その後機能に沿った使い方を心がければ
再発防止効果が長続きすると言われています。
わたしの場合は
時折の肩こり(特にパソコン始めてからはひどかった)
40を越えてから二度のぎっくり腰(太りましたしね)
左膝の慢性的な痛み(これは十代から続くものです)を持っていましたが
アレクサンダーテクニックを学んで平素から使う努力をしてから
肩こりと腰痛は消えました。(...体重を落とすことなくですw)
膝の痛みは、日舞等で振りによっては少し痛むこともありますが
踊りを存分に楽しめるくらいには改善されています。
それが「頭が(脊椎の上で)自由にうごける」ことで改善されていくとは
このテクニックを学びはじめた頃はとても信じられませんでした。
(つづく)
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