レッスンのご案内

直近スケジュール
2018年2月23日、3月2日、3月23日
いずれも金曜日18時30分より21時30分まで

<俳優の声と存在感を育む具体的なアプローチ>
無駄にテンションを上げることなく

無闇に声を張り上げることなく
自然に存在するだけで自分自身を強く印象づけられる

<日本で唯一の本テーマ常設レッスン>
俳優が、大切な本番の最中に
アレクサンダーテクニックを
どうやって実践的に使うかその方法を伝授

<演技初心者の皆様には>
『無理のない声の出し方』『自分という楽器の奏で方』が学べる


イマのジブンをコエるコエ
独自の価値が見える存在感を育む
『俳優のためのアレクサンダーテクニック(俳アレ)』
@池袋

・開催は月に2〜3回(各自ご都合に合わせてご参加ください)
・金曜日18:30〜21:30
・チケット制(半年有効6回チケット33,000円)
・入会金不要
・お試し単発受講(事前振込6,500円、当日精算7,500円)もあります。

@池袋ヴォイス&アクターズ道場内アトリエ


<受講のご予約や詳しいお問い合わせはこちらまでお気軽にどうぞ>
salondecoordination@gmail.com(俳アレ事務局)


2013年10月18日金曜日

「巨大な父親を包む幼児」のわけ

木山裕策さんの“home”という歌があります。
「帰ろうか、もう帰ろうよ」ってやつです。
結構前の歌ですが、最近になってまた
運転するときに聞くFMで何度か耳にしてました。

まあ、この曲の好き嫌いは脇に置いておいて
私はこの歌の冒頭の歌詞に大変共感いたしました。

それはこういうものです。

・・・晴れ渡る公園で不意に僕の手を握り返した・・・
・・・その小さな手で僕の身の丈を一瞬で包んでしまう・・・

この部分を聞くといつも
「本当にそうなんだよなあ」と思います。

私には倅がおります。三歳です。
しばしば、公園やショッピングモールを手をつないで歩きます。
その時、私が倅と手をつなぐや否や
自分のからだ全体が何かしら倅に包まれたような感じがします。
それまで感じられなかった自分の全体に目覚め
からだ中に流れが起きるような経験を何度もしました。

倅と手をつなぐことによって自分自身の存在に気づく・・・といった感じでしょうか。

実はこれ、アレクサンダー・テクニックの先生に
手で指導をしてもらうときと似た感覚なんです。
もちろん「いろんな質の手」を、その先生ごとにお持ちなんですが
(・・・質を使い分ける先生もいますね)
私が個人的に好きなのは
触ってんだか触ってないんだかわかんないくらいの柔らか~い「手」です。
最初はその情報が繊細すぎてキャッチすることができず
逆に混乱してしまいそうな感じがするのですが
それは一瞬のことで
たちまち自分の全体が静まり、その繊細な情報を受けとれるようになります。
そうして協調作用に満たされた統一感のある自分全体を取り戻すことができるんです。

倅の手もそんな感じです。
私が倅の手に触れるとき
はじめは習慣的にギュッとやってしまいそうになるのですが
まるで武道の達人に触られたときみたいにたちまち私の力は抜けてゆき
その小さい柔らかい手を握るのに必要最小限のところまで私の力は減少させられるのです。
そうして
「ああ、こんなに楽に立ったり歩いたりすることが出来るんだ」
「こんなに力まなくても生きていけるんだなあ」
と気づくことができるのです。

実は、ものすご~いアレクサンダーの先生は
手を使わずともその存在だけでこれをやってくれます。
その人と会っただけで、同じ教室に一緒にいるだけで
自分全体が何か温かいものに包まれ
それにより、それまで気づけていなかった
自分のからだ全体を思いだすことができてしまうのです。

よく考えてみると
私が好きなタイプの俳優さんも、そういう質をお持ちの方だったりするかもしれません。
その存在でその場(例えば劇場)を包んでしまう。
そして、私たちに(興奮させるというのとはちょっと質の違う)心の高まりをもたらす。
その方の演技を見ると、ゆっくりと(時には衝撃的に)自分自身にたくさんの気づきをもたらしてくれる。

俳優の「存在感」というのは本来そういうものなのかもしれません。
ただ、ギラギラエネルギーを放っているのとは全然違う
ある意味、逆の有り様・・・。
観るものを酔わせるのではなく目覚めさせる存在・・・。 

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そこで、これはなぜなのか?
どうやったらそのようになれるのか?という話になります。
それはぜひ<俳優のためのアレクサンダーテクニック>をご受講頂きたいのですが(^_^)
体験は無理としても、その理はこのブログで私なりに申し上げることはできます。

話はシンプルです。

私が上に記したような体験や気づきを
その人から(その人と共にいることで)得るということは
すなわち
その人が(意識的か意識的でないかは問わず)
「それ」をしている・・・「それ」を思っているということです。

そして、それが私にうつる・・・っていうことです。

倅の場合はまだ幼児ですから
自分の意識とからだが分離なく統一されたものなのでしょう。
からだの流れの滞りというのも幸い今はほとんど見えません。
彼はいつもいろんなことを、本当に自分の「全体」でやっています。
腕も脚も目立つ筋肉はなく細いですが、とても力持ちです。
彼の「全体」であらゆる行為をしているので無駄がほとんどないのだと思います。
私に似て頭は本当に大きいのですが。(苦笑)
アレクサンダーでいうところの、頭と脊椎の自由な関係性も見事です。
アレクサンダー・テクニックを学ぶ私としては倅はお手本
・・・身近な「先生」の一人です。

すぐれた俳優さんもそうなのでしょう。
その意識は自分のいる場(例えば劇場やスタジオ)「全体」に向けられ
パフォーマーとしての心の高まりに対しても建設的な思考を持って全面的に受け入れ
自分自身のこころの動き、呼吸、一挙手一投足においてまで気づきに満たされているのでしょう。
その術を、どのように身に付けたのか、意識的にされているかどうかは
・・・ご本人に尋ねてみなければ分かりません。

アレクサンダー教師の場合は、特別な訓練を経てきていますから
当然これらを意識的にしています。
いつも(少なくともレッスン中は)
自分のからだ全体と自分のいるスペース全体に気づきを持つよう心がけています。
繊細な思考をもって、協調作用に満たされた統一感のある「全体性」を保つ訓練を日々しています。
そして、加えてアレクサンダー・テクニック独特の「方向性」も意識的に考えていますので
レッスンにおいて生徒さんを強力に後押し、導くこともできるのです。

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アレクサンダー教師の訓練でも時折やるワークがあります。
自分の「手」のことだけを考えて誰かと握手してみるのと
自分の「全体」を思いながら誰かと握手してみるのとで
相手に得られる印象・・・感覚がどう変わるかというものです。

ぜひ、ご家族やお友達を相手にお試しください。
面白いことになると思いますよ。

こんなことをもっと探求してみたい
俳優の「存在感」ってものをアレクサンダー・テクニックとともに考えてみたい
という方は、ぜひとも俳アレレッスンにお越しください。
たくさんの実体験とともに楽しく学習しましょう。

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