2014年9月6日土曜日

俳優さんなら使うのを避けたいNGワード集

ちゃんとする

「オーディションだからちゃんとしないと」…多かれ少なかれ、この考えは起きるでしょう。あなたはちゃんとしてない人ですか?わたしが観察するに「ちゃんと」と思っただけで人はからだを固め呼吸が浅くなります。すでに自分はちゃんと生きてるつもりなら、ここぞでちゃんとしようとすると、それはすなわち「やり過ぎ」なのです。

努力する

これには「力」という文字もあるためか、大抵の人が「努力」と言うと必要以上に力みだします。わたしは「練習する」や「お稽古する」でいいんじゃないかと思います。もちろんその際には「何を」を具体的に添えることを忘れずに。

自然体で

やっかいな言葉です。大抵の人がこの言葉の具体的な定義を持たずに使います。よって、これに到達する手段も持ちません。自然体でいいなあ、と他人を見て評するのはいいでしょう。でも、自分への指令としてこの言葉を使うのはやめましょう。どうしても望むのならそう見える原因を徹底的に分析して、それを実行してみましょう。念仏みたいに唱えても、逆に「不自然」になるだけです。

リラックス

相当使用頻度の高い言葉だと思います。休息や睡眠時に使うならいいかもしれませんが、俳優としての起動時に使うのはどうでしょうか。そもそも本当にリラックスしたら何も出来ません。俳優の仕事はリラックスすることではありません。リラックスするように自分に言うってことは、自分のパフォーマンスが落ちるよう指示してるのと同じです。俳優は俳優の仕事をしましょう。

覚えておく(忘れない)

自分にも言うでしょうし、演出などからも言われることでしょう。大切なことは忘れないことではなく、忘れたことに気づいたらその都度思いだすということです。本当のスキルは、何度も何度も、何度でも何度でもへこたれずに思い出せるということです。決して忘れないでいることではありません。

この感覚を覚えておく

前記の具体例で改めて書きたい言葉です。これは絶対に!やめましょう。一瞬にして俳優が俳優でなくなる大変危険な言葉です。感覚と言うのは何かとの差異から生まれるもので絶対的なものではありません。30度を暑いと感じるか涼しいと感じるかはそれまでの自身の状態によります。演技も感覚で覚えることは出来ません。感覚は大変重要な情報ですが、再現…または維持することは不可能なのです。

「A(自分の演じる役名)は…」

本番近くなっても自分の役を他人だと思っている人がいます。その役はあなたなので、役の話をするときは「わたしは…おれは…拙者は…あたいは…朕は…」と言うべきです。最初に台本を声に出して読む時からこの位置に自分を置くことを勧めます。イメージすることも大切ですが、それならば「役をイメージ」するのでなく「役でイメージ」することです。

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