2014年1月4日土曜日

俳アレ…ってなに その3

〜〜演じることを大切にするすべてのかたへ〜〜

<俳アレ>を学ぶと
俳優にどんな好いことがあるの?


時に言われる「アレクサンダーテクニックは正しい姿勢を学ぶもので様々な役を演じる時や複雑なうごきには使えない…」という理解は全くの誤りです。

俳アレはいかなる形態のキャラクターを演じる際も、いかなる複雑なうごきにも、いかなる状況においても使うことができます。

俳アレで学ぶものは「型」や「ポジション」ではありません。俳アレにより獲得出来るものは「全体が協調されたうごき」であり「望むパフォーマンスを実現するための建設的な思考」です。これは様々な種類のパフォーマンスの質の向上を強力にサポートします。

この他にも俳アレはその原理に基づきながら自分自身を使うことで数多の恩恵を俳優にもたらします。

例えば…

◎まず、声が格段に良くなります。
→呼吸の機能がどんどん向上していくからです。

◎次に、感情の表出がスムーズになります。
→俳優の楽器全体の「流れ」が滞りなくスムーズになっていくためです。

◎また、自然な振舞いと生命力に満ちた存在感を獲得できます。
→俳優の楽器…心身が統合され全体性を持ち、自分を取り巻く環境との調和も進行していくためです。

◎そして、俳優に降り掛かる様々な精神的・肉体的重圧から俳優を護ります。
→心身の緊張を緩和し、演技に不必要な「力み」を取除き、洗練された動きを獲得できます。特異な姿勢や複雑な動きを要する役も、俳優の負担を最小限にしながら演じることができるようになります。

◎加えて、他者との比較でない絶対的な自分自身への自信を俳優にもたらします。
→盲目的・習慣的な反応を抑制し、建設的な思考と意識的な選択により自らの行動…演技をデザインできるようになるからです。

 この他にも、俳優の活動の様々なシーンでこのテクニックを活用することができます。その活用範囲は無限で、各々の俳優さんの抱く望みとその創造性にも委ねられます。

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