2012年12月28日金曜日

どんな時にアレクサンダーテクニックを使いますか?

『俳優のためのアレクサンダーテクニック』を始めるにあたって

ツイッターなどでその宣伝コピーを

遊びがてらちょこちょこ発信してました。



基本のコピーは

「あなたはどんな場面でアレクサンダーテクニックを使いますか?」



俳優さんがたにこのテクニックを提供するにあたり

単なるセルフケア術としてではなく

俳優がどうしても「ここでキメたい!」と思う瞬間に

俳優がなんとしても「ここを乗りきりたい!」

そのような、まさに俳優がオンの瞬間…



ゲーテのことばを借りれば

俳優が綱渡りのロープの上をまさに歩いているその時に

役に立つ術であることを強調したかったのです。



もちろん

俳優のオフの場面においても、セルフケア術としても

他に類を見ないユニークな術でもあるのですが

どうしても、十分な理解が得られるまでは

似たような(似てないんだけど)

数多くのボディワーク群と競合してしまうのです。


例えば

「アレクサンダーテクニックって知ってる?」

と聞くと、ほとんどの人は「知らない」か

「名前くらいは」という感じで

もう少し返してくれる人でも

「あー、姿勢良くするやつでしょ」とか

「背骨伸ばすやつだろ」とか

少し知ってても

「椅子に立ったり座ったりするやつ」とか

「リラクゼーションとどう違うんだろね」とか

挙句のはては

「レッスン受けたけど何がどう演技に使えるんだか」

みたいな感じです。



アレクサンダー業界人としては笑いたくても笑えない現状です。

だから、あえてボディワークとしての視点を逆に無視して

とにかく「実際の演技に役に立つものなんだよ」ということを

申しあげたかったのです。



それも、ただレッスンを受けて放っとけば自ずと働くといったものではなく

演じてるその時に、そして俳優としてとっても重要なシーンで

「ここで使おうと自分で決めて、自分で使えて、そして効果抜群なんだよ」

って言うことを強く主張したかったのです。


++  ++  ++  ++


アレクサンダーテクニックはどんな種類の演技にも
 

どんな場面(演技、日常問わず)にも
 

自分が使おうと決めた時にはいつでも使え、そして有効です。


++  ++  ++  ++


オーディションでの自己紹介。

初顔合わせでの本読み。

八百屋舞台でのダンス。

動きづらい衣装での殺陣。

音域ギリギリの歌。

千秋楽まで声が持たない。

何もするな!と演出家に言われたとき。

オーディション落選の連絡メールを読む。

スチール撮りで「笑って」とか「顎を引いて」とか言われたとき。

特異な動きの役を長い時間・ロングランで演じる。

助監が監督の手前、ポーズで無闇に注文つけてくる。

衣装のまま八時間出番待ち。

苦手なタイプの人との共演。

歌えて踊れて殺陣も出来るのに演技になると固くなる。

雰囲気の悪い現場で。

今日は少しのどの調子が悪い。

看板さん、スターさんと休憩中に歓談。

メイク室で主役さんとお隣。

この演出家の前にいると固くなる。

先輩からの飲み会のお誘いをお断りしなければならない。

慣れないサインを頼まれて色紙に書く。

地塗り終わって、いざ目を入れる。

無闇に演出家に怒鳴られたとき。

百人のエキストラに囲まれて。

AM6:30スバル前、ロケバスで挨拶第一声。

カーテンコールでのお辞儀。

酷評の舞台アンケートを読む。

ライバルのアイツがテレビに出てるのをバイト先で見た。

そろそろ帰っておいで、と親からの電話。

「役者なら何かやってみな!」とバイト先でお客に言われた。

「今夜はあの人が観に来てる」

財布落として交番でお巡りさんに職業聞かれた。

昨日うけたのに今日はうけない…?!

初めて仕事するこの演出家にも、また同じ癖を指摘された。

レギュラーキャスト達に一人チョイ役のシーン。

自分のミスでリテイク。



あなたはどんな場面でアレクサンダーテクニックを使いますか?


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